10 その他の東京のカフェ

2015年11月 9日 (月)

COFFEE COLLECTION around 神田錦町 2015

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左:「Coffee Collection」を主催する鈴木清和さん(GLITCH)と大槻佑二さん
右:物販で出展した「KISSACO」 岡本由梨さんと、おいしいコーヒーのあるところには必ずお姿があるVivaさん


10月最後の土曜日、神田の街は書物好きの人々とカレー好きの人々、コーヒー好きの人々が集まって活況を呈していました。

第56回神田古本まつり、第6回神田カレーグランプリ、そして、青山で開催されたCOFFEE FESTIVALが大盛況だったCOFFEE COLLECTION。あらためて、神田神保町界隈は吸引力のある街だと再認識します。

今回のCOFFEE COLLECTIONの舞台は、神田錦町のテラススクエア1階エントランス。国内外の人気コーヒーショップ7店が集結しました。地元・神田錦町のGLITCH COFFEE & ROASTERS、Fuglen Tokyo、Mojo Coffee、ポールバセット、Single O japan、SLOW JET COFFEE、そして名古屋のTRUNK COFFEE BAR。

全店のコーヒーの飲み比べができる「7 cups TICKET」は、めったに体験できない素晴らしい機会とあって大人気! 同時に7つの個性を比較して楽しませるなんて、コーヒーカルチャーを広く浸透させようという熱意のもと、各店の協力体制がなければ実現できなかったでしょう。

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7つのカップが置かれたシートには、店名とコーヒーの風味の特性が記されていました。

 

物販のスペースの一角には、世界各地でコーヒー豆の運搬に使われた麻袋をトートバックに再生するKISSACOの作り手、岡本由梨さんの姿がありました。

その作品の数々は、デザインが洗練されているばかりでなく、表面にビニールコーティング、裏面に綿ツイルの圧着を施し、ブランドロゴをあしらった内ポケットを付けるなど、耐久性と実用性を高める工夫が凝らされたクオリティの高いもの。

カメラや本やストールを無造作に放り込んで、散歩に出かけたいなあ。そう思って、写真の一番下に写っているグリーンのポットが描かれたトートを購入しました。

このバッグの材料の麻袋は、Vivaさんがハワイ島コナのグリーンウェル農園から持ち帰ったものだそう。ミ・カフェートで飲んだ2013年のグリーンウェル農園のつきぬけたおいしさに感動した記憶もあって、文句なしに最高のマイトートになりました。

(余談ですが、KISSACOというネーミングは、天心の『茶の本』を訳した拙著『本のお茶~カフェスタイル岡倉天心』のページで出会った喫茶去という禅語にヒントを得た、とうかがって、つながるご縁の不思議さに思いを馳せました)

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先日、少しばかり渋すぎるジャズバーで、2代目店主から聞いたぼやき――「ジャズ喫茶が衰退した一因は、小うるさいジャズマニアばっかり集まるようになって、一般のお客さんに敬遠されたことです。かといって、入門者向けの店だらけになってもつまらない」

多種多様なコーヒーショップが共存共栄しながら、おいしいコーヒーのある日常を支えてくれることを願っています。

ちなみにこの日、神保町の交差点の人波にもまれている最中に偶然出会ったブックカフェはCHEKCCORI

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2015年2月28日 (土)

隅田川を走る・食べる 「両国テラスカフェ」3月3日オープン

隅田川ランナーのための定食と、
カフェでのんびり派のためのアラカルトメニュー

2015年3月3にグランドオープンする「両国テラス」は、“食と運動”に関連する3つのショップが一体となった複合施設。

ふんだんな緑に包まれたテラスカフェ、スポーツ栄養学に基づく定食を提供する「アスリート食堂」、そして隅田川をジョギング&ランニングする人をサポートするシャワーやロッカーを備えたランニングステーションが集合しています。

2月末におこなわれたプレオープンにおじゃましました。

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JR/都営大江戸線「両国」駅。両国テラスは旧安田庭園の豊かな緑を背景に、隅田川まで歩いて3分という気持ちのよい環境にあります。

GOOD MORNING CAFE」が好評で、東京の朝の風景に新鮮な風を起こしてきたバルニバービ。同時に、隅田川ランを気軽に楽しむという提案にも力を入れているようです。

「隅田川沿いを走るのは、とにかく気持ちがいいんですよ」と、自身もランニングを楽しむ広報の福地さん。

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ストイック派も、エピキュリアンも、同じテーブルで

店内はカフェのメニューも、鹿屋アスリート食堂のメニューも、好きな場所で楽しめるフードコード式。つまり、美と健康を考慮して定食を選ぶストイック派と、ビールやワインを飲みながら手羽先のコンフィやパスタを食べたい快楽派が、同じテーブルについて楽しむこともできるのです。

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両国テラスカフェのメニュー(例)

海老パン 650円
シンプルパクチーサラダ 580円
根菜のシーザードレッシングサラダ 580円
カリカリチーズの青しそ餃子 580円
湘南シラスと金美人参のアーリオ・オーリオ 1050円
鳥の唐揚げ 鹿児島風 680円
淡路産牛モモ肉のステーキ 2400円

エンゼルフード バニラキャラメル 560円
ガトーショコラ 600円

ハートランドビール 550円
グラスワイン 380円~

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アスリート食堂定食

3つの主菜を選ぶことができて、“一汁一飯三主菜”をバランスよく組み合わせられる「アスリート食堂定食」は970円。レシートを見ればカロリーや栄養素も確認できます。

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テラスでBBQ!

テラスでは、カフェのメニューを味わいながら、同時にBBQもできてしまうのです。ちょっと新しいアイディア。青空の下、テラスカフェでBBQパーティーをしながら過ごす。環境に恵まれたこの場所ならではの楽しみ方ですね。

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隅田川ランニングを手ぶらで楽しめる「10 over 9 RUN CUBE」

シャワーやロッカー設備、タオルやランニングシューズ、ショートパンツなどのレンタルができるランニングステーションは、ビジターも利用可能。手ぶらで来ても思い立ったらランニングができるし、スポーツに縁のない人でも、たとえば夏、隅田川べりを散歩した後で、ここでシャワーを浴びてからビールと食事という恐ろしく気持ちのよさそうな利用も可能です。

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両国テラス

東京都墨田区横綱1丁目12-21
【TEL】 03-5608-7580
【OPEN】11:30~23:00
【最寄り駅】JR総武線 両国駅 西口徒歩6分、都営大江戸線 両国駅 A4出口 徒歩5分

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2014年9月20日 (土)

「A FILM ABOUT COFFEE」東京プレミアと書籍化

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BEAR POND ESPRESSO 田中勝幸さんと、来日中のブランドン・ローパー監督 photo by Seitaro Matsuoka


これほど美しい映像でコーヒーをとらえた映画はこれまでにありませんでした。スペシャルティコーヒーをテーマにサンフランシスコで自主制作された映画『A FILM ABOUT COFFEE』。

サイフォンのフラスコの中をスローモーションでたゆたう琥珀色の液体。エスプレッソマシンから滴り落ちるチョコレート色の液体。

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上映前、舞台挨拶するブランドン・ローパー監督

クラウドファンディングによる資金集めが成功し、東京での一夜限りの上映が実現。私もパトロンになっていました。

最初に映画に登場するのはアメリカ各地のロースター&カフェ。スタンプタウンやリチュアル、カウンターカルチャー、ブルーボトルといった有名どころのオーナーやバイヤーたちがコーヒーを語ります。ラ・マルゾッコ社もちょっと登場。また全米バリスタチャンピオンシップ競技中のバリスタたちの真剣な表情も至近距離から克明にとらえられていました。

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上映終了後、拍手に包まれる場内。客席後方には…


そしてカメラはコーヒーの生産地、ルワンダやホンジュラスへ。小さなロースターとコーヒー生産者の直接取引(ダイレクトトレード)が生産地の人々の生活にもたらした変革を追います。

個人的に特に印象的だったのは、女性が赤く熟したコーヒーの実を一粒ずつ選んで手摘みしていくシーンと、生産者たちが生まれて初めてエスプレッソやカプチーノを飲むシーン。彼らは自分たちが作ったコーヒー豆が消費国でどのように飲まれているか、これまで知ることがなかったのです。

カプチーノを作って手渡すバリスタと、味わう生産者たち。それぞれのプライド。

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「A FILM ABOUT COFFEE」スクリーンに映し出された田中さん

 
東京編に登場したのはOMOTESANDO KOFFEEの國友さん、FUGLENの小島さん、Little Nap COFFEE STANDの濱田さん。みな魅力的でしたね。大きくローズアップされたのはBear Pond Espressoの田中さんと、大坊珈琲店の大坊マスターでした。

田中さんが放った名言"Coffee people have to be sexy."(コーヒー野郎はセクシーでなきゃね)の真意は、11月5日発売の『COFFEE DIARY 2015』(祥伝社)の中でたっぷりお届けします。(宣伝)

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手廻しの小さな焙煎器を使う大坊珈琲店の大坊勝次さん

 
生産国の人々が長い労働時間をかけて丹精したコーヒー豆が海を越えて東京に運ばれ、名人たちがそれぞれの技法でカップの中に最良の一杯を注ぎ入れる。私たちはコーヒー店のカウンターでその長い旅を味わっているのです。感謝の念が湧いてきます。

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ブランドン・ローパー監督。髪とヒゲもコーヒー色? photo by Seitaro Matsuoka

 
上映終了後の質疑応答で、感極まって泣いている人がおられましたね。

さてこの映画、サンフランシスコで書籍化され1000部が世に出て、そのうちの100冊だけが東京で販売されることに。下北沢のBear Pond Espressoと渋谷のNo.8の店頭にて税込3500円、英語版です。

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『A FILM ABOUT COFFEE』、ダウンロード特典付/日本が世界で最も早く発売開始

 
本を購入した人は、1~2か月後に本数限定でダウンロード開始になる映画『A FILM ABOUT COFFEE』が割引になる特典つき。具体的には、購入した本をBear Pond Espressoに持っていくと、ダウンロード用のバーコード付きカードを購入できるという仕組みだそうです。

※映画ダウンロードカードの単独購入はできません。つまり、本を購入していない人はダウンロードカードが買えないそうです。Don't miss it!

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2014年6月10日 (火)

THE 3RD CAFE by Standard Coffee 虎ノ門ヒルズ

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6月11日に開業する虎ノ門ヒルズには使い勝手の良いカフェが揃っています。内覧会をのぞいてまいりました。

1階にグッドモーニングカフェ&グリル、メゾンカイザーカフェ、
2階にTORANOMON KOFFEE(表参道コーヒーの2号店)、虎ノ門ヒルズカフェ、
3階にTHE 3RD CAFE by Standard Coffee、糖朝、
4階にフレンチカフェ&ワインの虎ノ門バール。

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3階は虎の門ヒルズのオフィスで働く人々や来訪者をサポートするフロア。文字通りのサードプレイス(第三の場所)としてのカフェと、イートインスペースや書籍コーナーを備えた、落ち着いた内装のコンビニエンスストア「ファミマ!!」が隣接しています。

そのTHE 3RD CAFE(ザ・サードカフェ)はStandard Coffee(スタンダードコーヒー)の2号店。1号店は永田町の山王パークタワーにオープンしていますね。

コンセプトは「NEW CLASSICS」。ラ・マルゾッコの赤いエスプレッソマシンで抽出するラテやカプチーノの他、シングルオリジンコーヒーをハンドドリップで提供。

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この日の豆は4種類。ブラジル・イパネマ、グアテマラ・テフヤ、コスタリカ・ラヒルダ、タンザニア・キリマンジャロから選ぶことができます。

朝、昼、晩と3つの時間帯に合わせて、一日じゅうリーズナブルな価格で気軽に飲食を楽しめるのがTHE 3RD CAFEの魅力。朝はブレンドコーヒーとグラノーラでモーニング、昼はランチセット、仕事帰りならグラスワイン1杯(350円から!)と小皿料理を注文し、バルとして活用するのもよさそうです。

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ローズベーカリーを展開するR&Kフードサービスが手がけるだけに、毎日店舗で焼きあげるパンやサンドウィッチ、ピザが自慢。特におすすめなのが写真下のフィセル各種(450円~)。コーヒーにもワインにも合うおいしさです。

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空間デザインのさりげないポイントのひとつは、エスプレッソマシンやドリッパーが並ぶ注文カウンターの背後の壁。オーソドックスな白いタイルと、六角形の緑色のタイルのコンビですが、この緑色のタイルはサンフランシスコのヒース・セラミック社に注文したオリジナルだそう。
(ヒース・セラミックはシェ・パニーズの食器も手がける1940年代創業の陶器メーカー)

注文カウンターの後ろに、ソファや長いテーブル席、窓辺に面したカウンター席など、オフィスワーカーの憩いの場となりそうな空間がありました。

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THE 3RD CAFE by Standard Coffee
ザ サード カフェ バイ スタンダードコーヒー
東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ森タワー3F
TEL 03-3539-3221
OPEN 7:00~23:00

MENU

ブレンドコーヒー S280円/L330円
ハンドドリップコーヒー シングルオリジン各種 360円
カプチーノ S430円/L390円
紅茶 330円
生ビール(一番搾り) S400円/L600円
カクテル各種 500円~
ワイン各種 グラス350円~/ボトル1800円~

クロワッサン 160円
ベーグルサンド各種 320円~
フィセル パテドカンパーニュサンド 450円
フィセル ロースハムとエメンタールチーズのサンド 650円
ミッシュブロート ペッパーシンケンのサンド 500

具だくさんスープ(日替わり)
小皿料理各種
モーニングセット、ランチセット各種

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2014年3月25日 (火)

銀座の「炭火焙煎珈琲. 凛」がコレド室町に出店

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2014年3月20日にグランドオープンした日本橋三越前の「コレド室町2」。その地下一階に、この街ならではのコーヒースタンドが登場しました。

東京カフェ散歩 観光と日常』で詳しくご紹介させていただいた銀座4丁目交差点そばの炭火焙煎珈琲. 凛(リン)。珈琲豆は若いオーナーが独学で焙煎技術を身につけ、自家焙煎しています。

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銀座のご年配の方々にも愛されるカフェの落ち着いた空気感を漂わせて、最新の商業施設へ。セルフサービス方式で、注文カウンターの右手には、ちょっと腰かけて珈琲を楽しめる椅子とテーブルがありました。

ブレンドは380円、モカやマンデリンなどストレート各種は400円から。珈琲のおともに、凜の自家製スイーツも並びます。

オープニングレセプションで、オーナーにお目にかかりました。
「注文を受けてから一杯ずつハンドドリップするので、数分お待ちいただくことになります。初めての試みですが、おいしい珈琲で一息ついていただけたら」

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スタッフもオーナーも、銀座店とコレド室町店を往き来しているそう。

そうそう、いつもお客さまの多い銀座店ですが、お正月はさすがにひっそりした雰囲気に変わるとか。交通量の少なくなった4丁目交差点まで、凜の珈琲の香りが漂っているのがわかるのだそうです。

そして、おとなりに建つコレド室町3のお楽しみといえば、目黒通りのデザインホテルCLASKAが出店したカフェ、DO TABELKA(ドー タベルカ)。建物の周囲には桜並木が続いています。今年の春は日本橋になじみのなかった人々も、ここで花見散歩を楽しめることでしょう。

炭火焙煎珈琲. 凛 コレド室町店

東京都中央区日本橋室町2-3-1
コレド室町2 B1F
TEL / 03-6262-3175
営業時間 /8:00~22:00

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2014年3月 8日 (土)

sens et sens (サンス・エ・サンス) つくし野

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「孤高のパン職人」と呼ばれた男性がとつぜん千葉にあったお店を閉めて、半年後につくし野に開いたのは、パンとコーヒーを楽しむためのカフェでした。sens et sens、感性と感性が響きあう場所。

そのパンとコーヒーの素晴らしさ、店主の菅井悟郎さんがどこまでも厳しく自分を追いこみながら生きてきた足どりについては、ただいま原稿に取り組んでいる今春発売の新刊書籍でじっくりお伝えする予定ですが、その前に特別な3日間のお知らせ。

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カフェがカフェらしくあるために

3月21日(金・祝)~23日(日)の3日間、sens et sensがいつもとは異なる、スイーツとコーヒーに特化したメニューでおもてなしします。

通常営業のメニューは、菅井さんのパンを用いた食事と、種類を絞ったスイーツとコーヒーですが、この3日間は食事を出さないかわりに、いつもは仕込み不可能で作ることのできないスイーツと、抽出方法を選択できる6種類のストレートコーヒーが登場するそうです。

詳細はこちらでご確認ください。

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2013年のクリスマスシーズンに私が注文したシュトーレンはsens et sens製でした。あ、菅井さんの味だ!と感知できる特別なおいしさ。

この3日間にせよ、通常営業時にせよ、お店をお訪ねになるかたは、心にとめておくべき事柄をいま一度思いだしてからお出かけくださいますよう。

自家製酵母のパン作りには、酵母を育てるプロセスが不可欠。その「命を育てる」ということを大切にしながら、それと同じくらい、オーブンで焼きあげるときに「命を焼き殺す」ことについてもじっと見つめて考えている人。月の裏側を見ようとする人。それが私の知る菅井さんの一面です。

sens et sens サンス・エ・サンス

東京都町田市つくし野1-28-6
【TEL】042-850-5909
【OPEN】11:30~18:00 (17:00 L.O)
【COLSE】水・木

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2014年2月 1日 (土)

手と花 TE TO KA (神田)、または「おいしい」だけではカフェは語れない

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【ナビブラ神保町】のカフェ特集「cafe+α時間のすすめ」でご推薦した路地裏の小さなカフェ「TE TO KA(てとか)」は、ブックカフェとしてもギャラリーカフェとしても高いクオリティを持つ空間。

中央に置かれた背の高いガラスのショーケースや書架まわりの美しさに見惚れましたが、単焦点レンズをつけたミラーレス一眼レフカメラには全くおさまらず。

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単に「コーヒーがおいしい」「スイーツがおいしい」「料理がおいしい」だけでは語れないのがカフェというもの。カフェという言葉が、もとはシンプルにコーヒーを指していただけにもかかわらず。

その語れない要素が何なのか、ということは、たとえば『東京カフェ散歩 観光と日常』の Nicolas のページで綴ることができたように思います。

ただし、これは Nicolas が「おいしい」を高度に実現しているからこそ安心して書けたこと。そうでないお店では、ただのエクスキューズに堕してしまう。

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古本と古道具、器やオブジェ、版画やポスター、
古写真などを”都市工芸”と名付け
街から集められたアノニマスで風変わりな品々を
展示販売いたします。
     (TE TO KA webサイトより)

都市工芸、というキーワードに注目。

TE TO KA の書架に並ぶヴィジュアルブックの数々は、一枚目の写真に写っているオーナーの蔵書です。(涼しげな格好をなさっているのは、昨年の秋、まだオープン間もない頃に撮影したものだから)

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コーヒーには、『コーヒーピープル』でオーナーの生きかたとカフェづくりをご紹介させていただいた自家焙煎珈琲とパンのお店、KUSA.喫茶の豆が使われています。

ケーキとクッキーは、店長をつとめる小林千絵子の妹さん(スイーツショップに勤務)が担当。小林さんの人を惹きつける力が、この場所をいっそう魅力的にしています。

TE TO KA(てとか)
東京都千代田区神田司町2-16
TEL 03-5577-5309
JR・銀座線「神田」駅より徒歩5分、または「淡路町」駅「小川町」駅各徒歩4分
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TE TO KAのはす向かいには銅版建築が残っていました。昭和初期の風情。

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2014年1月14日 (火)

Turret COFFEE(築地)に本物のターレット・トラック展示

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個人的な感触では、2013年はコーヒースタンドの年でした。2014年はどんな動きが注目されるのでしょうか。すべての小さな駅の前に、その街に住むオーナーバリスタによるコーヒースタンドが存在したら、街はどれほどおもしろくなるでしょう。私鉄沿線コーヒースタンドの旅。

メトロ築地駅2番出口前、スターバックスとドトールのある一角の路地裏に2013年11月に誕生したエスプレッソバー、Turret COFFEE(ターレットコーヒー)は、日本酒処で盃を選ばせてくれるように、エスプレッソの盃を選ばせてくれます。

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オーナーバリスタにさまざまな「理由」を尋ねるたびに、なるほど!と納得する答えが返ってきて、お店作りが熟考されたものであることをうかがわせました。店名の理由。和菓子の理由。バリスタの道を選んだ理由。

1月16日から3月上旬まで、店内には本物のターレット・トラックが展示されるそうです。築地市場で活躍する無骨な小型三輪トラックを眺めながら、ターレットラテ。おもしろい一杯になりそう。

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2013年10月17日 (木)

カフェはオープンしてからが勝負

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次の本のための取材を続けています。オープンして数か月の時期に一度、取材させていただいたカフェに、4、5年を経て再取材する機会もたびたびありますが、「あ、進化している!」と、はっとさせられるお店が何軒もあり、嬉しい驚きを感じています。

そんなカフェに共通しているのは、開業後もオーナーシェフが勉強、研鑽をやめないこと。

すでに一定の技術をもって開業し、最初からおいしいものを提供しているのですが、そのレベルにオーナー自身が満足することなく、レシピの改良を続けたり、料理人の研究会に参加したりして、何年たっても進歩を続けているのです。

逆に言えば、そういう努力をいとわない人だけが、お店の心地よいテンションを維持していけるのかもしれません。良い仕事をしている方々から、良い刺激を受けました。

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2013年9月13日 (金)

N3331(マーチエキュート神田万世橋)

9月14日にグランドオープンする商業施設「マーチエキュート神田万世橋」のプレス内覧会にうかがいました。

明治時代に建設された赤レンガ造りの高架橋。その駅、「万世橋駅」は1943年に役割を終えて70年ものあいだ閉ざされたままでしたたが、歴史あるその遺構をリノベーションし、カフェやショップが並ぶ商業施設が誕生。

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70年ぶりに開かれることになったホームへの階段をのぼると、そこは屋上カフェ「N3331」。かつてのホームがカフェと展望デッキへと生まれ変わったのです。

なにしろ元はホームですから、全面ガラス張りの細長いカフェのすぐ両脇を、現役の電車がこんなふうに通過します。

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N3331を手がけたのは、神田を舞台に国内外のアーティストや地域の人々とコラボレーションしながらアートプロジェクトを展開してきた「コマンドN」。

昼間はカフェ、夜は日本のお酒や肴を提供するバーになるそうです。コーヒーは400円、ランチのフードは750円から。詳しいメニューや価格はお店のサイトのこのページをご確認ください。

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N3331(エヌサンサンサンイチ)
【住所】東京都千代田区神田須田町1-25-4 マーチエキュート神田万世橋2F
【TEL】03-3257-8910
【営業時間】月~土 11:00~23:00(L.O. 22:30)、日祝 11:00~21:00(L.O. 20:30)

●施設内のカフェ

馬喰町のカフェ食堂フクモリ、三軒茶屋のCafe OBSCURA、長野のインテリアショップhalutaなどが素敵なカフェを出店。表参道にあったスイーツ屋台NOAKEにも再会することができました。チェーン店は全く見当たらないのが素晴らしい!

近日中にAll About[カフェ]やこのブログで、上記カフェをご紹介させていただきます。Cafe OBSCURAはテイクアウト主体のコーヒースタンドですが、全く新しい提案で楽しませてくれました。

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  かつてはこの上に「万世橋駅」ホームが存在しました。
  2013年9月14日からはカフェと展望デッキ「2013プラットフォーム」に。

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