九州のカフェ

2011年10月 3日 (月)

Read cafe(リードカフェ)…福岡・薬院

新刊書の取材のため、福岡に行ってまいりました。福岡の街歩きの基点となってくれたのは地元の出版社、書肆侃侃房が2010年4月にオープンさせたブックカフェ「Read cafe」。

今回の旅はあらかじめ取材のアポイントを取ったコーヒー店1軒のみ下調べをして、あとは何も計画せずにあわただしく出発したので、短い旅のあいだ、もっぱらRead cafeが教えてくれたカフェを訪れて楽しみました。その街で暮らしている人がすすめてくれるお店には、やはり確かな魅力と手応えが感じられます。

Readcafe5

土曜日の夜20時過ぎのRead cafeは理想的な居心地の良さ。カウンターにはビール片手にページをめくる男性、コーヒーを飲みながら読書にふける女性。内容への熱中度はそれぞれに違うようですが、本とともに静かな時を過ごす人の姿を眺めていると、慣れない路地から路地へとゆらゆら移動する私の心にも落ちつきが生まれてきます。

お客さまどうしの視線がぶつからないよう配慮して設けられた床の段差。そこにほんのり照明を挟んでいます。あわて者のつまづき防止としても素敵なデザインですね。
床板には廃材が利用されていました。鉄製の脚を持つブックシェルフやテーブルは、このカフェのために制作されたオリジナル。

Readcafe1

ドライカレー(700円)とフレッシュなダブルシトラスジュース(500円)を注文したら、スタッフがお料理に600円追加で3品選べるディナーセットに組み込んでくれて、スープと、スモークサーモンをのせたサラダが添えられました。
ディナータイムにアラカルトやパスタを注文すると、+600円でサラダ/スープ/ドリンク/雑穀ごはんorパンのなかから3品選べるのです。

オレンジとグレープフルーツのダブルシトラスジュースは、まさにこのとき体が求めていたビタミン凝縮の甘くせつないおいしさ。お料理もきちんとしたクオリティで、安心して楽しめました。 ドライカレーのごはんは雑穀入り。

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書棚には書肆侃侃房発行の多数の新刊書のほか、数百冊の古本が並んでいました。自由に手にとって読むことも、買うことも可能。雑誌はBRUTUSやPENが充実しているようです。

書店やインターネットでは目にとまらなかった本と目が合って、自分の守備範囲ではない一冊を手にとり、新たな発見をする。そんなこともブックカフェの愉しみのひとつです。

Readcafe4

ソファ席にはカップル、私の左隣のテーブル席には雑誌をひろげて仕事がらみの打ちあわせをする女性二人組。 ほどなくして右隣のテーブルにやってきた女子二人は、周囲をそっと見まわして「ここならひとりでも来られるね!」と嬉しそう。

お店の作り手が日常的にカフェを利用して本を読んだり、仕事をしたりしていることが、Read cafeの空気から伝わってくるのです。自由に使っていいですからね、と控えめなトーンで微笑を送ってくれるような。

Readcafe2

本とおいしいコーヒーのあるところに人々が集う。それはいつでも気持ちをあたためてくれる光景なのです。福岡の街自慢のひとつになりそうな、センスの良いブックカフェでした。

Read cafe(リードカフェ)
【住所】福岡市中央区薬院2-2-33 OASビル1F
【TEL】092-713-8860

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