
パイアはマウイ島北部の海岸に位置する小さな気持ちのよい田舎町です。晴れ上がった空の、どこまでも抜けがいいこと! “町”の全容といったら、こじんまりした店々がメインストリートのT字路に沿って並んでいるだけですが、ごく小さな世界なのに、カフェ、コーヒーと名のつくお店が3軒もあります。サーファーたちが愛用しているのでしょうか。
軽い昼食をとったのはその中の1軒、アンソニーズ・コーヒー。朝の6時から午後1時半までブレックファスト・メニューがあるので、その中から選択しました。ブレックファストはおおよそ以下のような品揃え。
ベルギーワッフル、またはハワイアンスウィートブレッドのフレンチトースト …9.95ドル
(フルーツとホイップクリーム付きで10.95ドル)
エッグベネディクト、野菜のベネディクト、カルアポーク・ベネディクト …各11.05ドル
ベーグルのセット …10.95
オムレツ各種 …11.95 (トースト or ライス、ポテト or ハッシュブラウンパテ付き)
* HOOKIPA オムレツ:ハム、玉ネギ、胡椒、チェダーチーズ
* パイア・ベジー・オムレツ;ほうれんそう、マッシュルーム、トマト、フェタチーズ
* FAST EDDIE's オムレツ:ベーコン、アボカド、スイスチーズ
* 自分で選ぶオムレツ:ベーコン、ボルトガルソーセージ、ハム、カルアポーク、ターキー、チーズ各種、トマト、ほうれん草、アボカド、マッシュルーム、チーズなどを自由に
ロコモコ・ブレックファスト …11.95
ハワイの島々の物価は、日本からの旅行者にとっても、メインランドからの旅行者にとっても、いささかお高く感じられるもののようです。(B&Bに置いてあったアメリカ人向けの笑える旅行ガイドを読んだら、ハワイの欠点はばかみたいに宿泊費と物価が高いことだと書いてありました)

ふわふわのハワイアンスウィートブレッドのフレンチトーストやエッグベネディクトにも惹かれたのですが (むかしホノルルのシェラトン・モアナ・サーフライダーで食べることのできたコロニアル・スタイルのエッグベネディクトは、繊細なシャンパンソースがかかっていて素晴らしいものでした。今では見る影もありませんが)、結局、夫と私はロコモコ、両親はそれぞれ具を自分で選んでオムレツを焼いてもらいました。
店内入ってすぐのショーケースにはローストしたコーヒー豆各種が並んでいます。ここマウイ島でもコーヒーが栽培されているのです。豆の銘柄は、100%マウイコーヒー、100%カウアイコーヒー、パイア・ブレンド、アンソニーズ・ブレンドなど。
お店の入り口からはカウンター席しか見えませんが、注文カウンターの奥にはテーブル席があって、4人でテーブルを囲むことができました。壁の棚にはカラフルなマグカップのコレクションや、海をモティーフにした白い食器が 目白押し。いかにも海辺のコーヒー店らしい内装です。
私たちが前日にラハイナで食べたロコモコと比べて品評していると、厨房からたいへん健康的にふくよかなロコらし女性シェフが出てきて、どう、おいしい? どこから来たの? マウイはいいでしょう!と話しかけてきました。彼女によれば「ホノルルなんてコンクリート・ジャングルで、とても住めたものじゃないわよね!」とのこと。この旅で出会ったマウイの人々はみな、心からマウイへの愛を語っていました。