ザ・カフェ by アマンの新カジュアルフレンチ
「原稿の締切直前の数日間は、自分を追い込むためにホテルにこもるんです」
という作家の方にお会いしたことがある。
清潔に整えられた部屋で、雑事でいっぱいの日常から隔絶されて
目の前の原稿用紙だけに没入するのだと。
(そのかたはPCを使わず、原稿用紙に手書きで文章を書いておられた)
アマンリゾーツ初の都市型ホテルとして誕生したアマン東京は
締切直前の作家にも最高の場所なのではないかと思う。
豊かな緑に包まれた建物の1階には、2015年6月にアマンの世界初となるカフェ
「ザ・カフェ by アマン」がオープンして好評を博している。
そのカフェが2016年3月1日からメニューを刷新した。
伝統的なビストロ料理を含むアラカルト料理が増えて、
洗練されたくつろぎの空間でカジュアルなフレンチを楽しめる場所へと進化した。
新登場のディナーコースは、前菜、ガレット、メインデュッシュ、デザートの4品を
それぞれ選べるプリフィクススタイル。
(食後のコーヒーや紅茶が付いて4500円)
常に旬の食材が味わえるようメニューは2か月ごとに更新されるとのこと。
3月末までの早春のアラカルトメニューをご報告。
前菜にいただいたのは「帆立のソテー、マリネ野菜とアスパラガスのクリーム」。
次に「フォアグラソテー クロッカンとブリオッシュを一緒に」。
こちらは小さなふっくらしたフレンチトーストの上に
フォアグラがのっている、とイメージしていただければわかりやすい。
クロッカンのカリカリした食感と香ばしさもいい。
「豚バラのオーブン焼き ディアボラソース マッシュポテトを添えて」。
柔らかで旨みのある豚肉に、
ジゴンダス(コート・デュ・ローヌの赤ワイン)がよく合う。
デザートは「ストロベリークレープ ピスタチオのクリームを一緒に」。
食後にはエスプレッソのダブルをお願いした。
もう少し暖かくなると、キャンドルの揺れるテラスで緑に包まれて、
というアマンならではのディナーも楽しめるようになる。
こういうテラスで親しい人と飲んだり食べたりしていると、
東京の春の夜の空気が、時として嘘のように甘くなることを知っている人も
きっとたくさんいると思う。
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