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2015年1月18日 (日)

素数のようなスコーンとビスコッティ。歩粉のレシピ『朝食おやつ』

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恵比寿にある小さな素晴らしい焼き菓子のカフェ歩粉

店主の磯谷仁美さんについて、拙著『カフェとうつわの旅』の中で「きつね色の指をもっている人」と書かせていただきましたが(こちらでお読みいただけます)、そう、緑の指をもつ人が世話をすると植物たちが不思議なほどいきいきと育つように、彼女のきつね色の指は、単純きわまりないお菓子をとびきりおいしく焼き上げてしまうのです。

その磯谷仁美さんがレシピを綴った新刊『朝食おやつ』には、私が愛してやまないビスコッティやスコーン各種の作り方をはじめ、グラノーラやコブラー、オートミールの作り方が掲載されています。

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歩粉のビスコッティやスコーンは、数字の2のようなもの。いちばん小さな素数。削ぎ落として、ぎりぎりまでシンプルにした結果、浮かび上がってくる滋味。

素数の条件とは、「1と自分自身以外の整数では割り切れないような整数」。

歩粉のぎゅっと粉がつまったビスコッティの割り切れなさ! 二度焼きをしているためカチッと固くて、乾いていて、いま私は買いだめしたいちじくと胡桃のビスコッティを囓っているのですが、風味もスパイスの香りも完璧すぎて舌を巻くしかないのです。大人のビスコッティ。コーヒーに最高。

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素数の見分け方は「ためしに割ってみる」ですが、歩粉のほんのり温かいスコーンをためしに割ってみると、美しい簡潔さと、たちのぼる良い香りに心を打たれるのです。

休日に楽しみながら作って、月曜日の朝食にコーヒーとともに食べられたら、一週間を始める小さな勇気も湧いてこようというもの。私の指は残念ながらきつね色ではないのですが、舌が記憶する「正解」に近づけるように、何度も試してみようと思います。

「ポートランドの朝ごはん」と題したページには、2014年春、ポートランド滞在中に磯谷さんが何度も足を運んだカフェの朝食の魅力が綴られていました。

朝食おやつ』 磯谷仁美 (文化出版局)

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歩粉(ほこ)
【住所】東京都渋谷区恵比寿1-35-5
【TEL】03-5449-9400
【OPEN】13:00~20:00、金13:00~21:00
【定休日】水、木

1月22日には歩粉にて、トコロカフェとのコラボレ―ション「hoco to toco」が開かれます。完全予約制につき、たちまち予約で一杯になって受付終了してしまいましたが、キャンセル待ちは可能なようです。

写真は先週金曜日の歩粉の窓辺。

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