料理で世界をめぐり、小麦粉の魔法にかかり…『東京カフェの最高のひと皿』
この本にサブタイトルをつけるとしたら「どうしてそんなにおいしいの?」です。
カフェのテーブルに並んでいるのは日常の身近な料理が多いのに、家庭の台所で作られる料理とはひと味もふた味も違います。それはなぜでしょう。
その秘密を知りたくて、37軒のカフェのキッチンにお邪魔して、得意の一品を煮たり焼いたり混ぜたり固めたりしているところを見せていただきました。
現在のレシピにたどりつくまでの試行錯誤や、そのひと皿にまつわる想い出もお聞きしました。
見えてきた、たくさんのおいしい理由。作り手の食に対する姿勢や、独自の調理の工夫、細やかなひと手間などを知った上であらためてひと皿を味わうと、食べる喜びがいっそう深いものになりました。
ご協力をいただいたカフェの皆さまに心より感謝します。
『いただきます! 東京カフェの最高のひと皿』
文と写真・川口葉子
(大和書房 1400円+税)
全国の書店やAmazonなどで発売中。
第1章 料理で世界をめぐる
モロッコ、NY、インド……オーナーの旅の記憶から、あるいは日常への視線から、美しいひと皿が生まれる。
【アフリカ中近東】
ダール・ソワゾーの「クスクス・メルゲーズ」
クンバ・ドゥ・ファラフェルの「ファラフェルサンド」
ソメイエの「プレヤッサ」
【ヨーロッパ・アメリカ】
cafe otonovaの「豚肉の赤ワイン煮」
abillの「お肉と魚介のミックスパエリア」 他
その他、東南アジア、和食、洋食屋さん的メニューなど、合計20軒のカフェの自慢のひと皿をご紹介しています。
第2章 小麦粉の魔法
パン、パスタ、パンケーキ……小麦粉の魔法を操る人々は、火の前に立ってどんな呪文をかけているのか?
sens et sensの「ケーク・サレ&タルティーヌ2種」
place in the sunの「梅干しと新鮮野菜のサンドウィッチ」
jicca「旬野菜のpizza」
他、合計9軒のカフェの自慢のひと皿をご紹介しています。
第3章 甘くせつない記憶
スイーツを頬ばる瞬間の幸せな気持ち、そしてさまざまにゆらめく気持ちは、なぜか記憶に深く刻み込まれるのです。
Nicolasの「西洋みかんのクレープシュゼット」
A.K Laoboの「ブロワイエ・ポワトヴァンとムラング・シャンティ」
Cafe noixの「organicチョコバナナのクレープ」
他、合計8軒のカフェの自慢のひと皿をご紹介しています。
編集部によれば、紀伊國屋書店、丸善、ジュンク堂は、すでに入荷が確認できているとのこと。売り場で見かけたら、ぜひお手にとってくださいますようお願いします。
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