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2014年4月 2日 (水)

銀の桜茶会は何もかも銀桜色

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今年も京都の朽ちかけたアパートメントの枝垂桜が咲いてくれました。

その桜に逢うため、そして高田小絵子さんが催している桜茶会に参加するために、夫と二人で京都へ出かけました。私は新刊書の原稿やら校正やらがまだ終わっていないので、初校のゲラを抱えて。

(なぜ私がアパートメントの一室を借りるようになったか、その顛末は『京都 カフェと洋館アパートメントの銀色物語』[恵文社一乗寺店のWebサイト] に綴っています)

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高田さんは廃墟じみていたアパートメントの二階の一室を自らの手で半年間かけて優雅に改装し、完全予約制の中国茶サロンを開いています。この日、彼女の部屋は窓になだれ落ちる枝垂桜の花によって何もかも桜色に染まっていました。

意志をもつ生物のようなアパートメントも、年ふりた枝垂桜も、彼女がこの空間に新しい風を運んできたことを喜んでいるに違いないのです。

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中国茶を学ぶために1年ほど上海で暮らし、国家資格である中国茶藝師と評茶員の資格を取得した高田小絵子さん。豊かなおもてなしの最初の一杯は、彼女が考案した銀色の泡が弾けるスパークリングティー。

その後、鳳凰単叢 蜜桃香、安渓鉄観音、奈良の日本酒「春鹿 桜ラベル」(ふふふ、大人のお茶です)、美味ばかりを盛り合せた点心、しめくくりに若返りの水こと「エイジレスビューティー」と、2時間の幸福なお茶会はあっという間。

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白壁では桜の枝と陽光が奇跡のような幻燈を上映中。たとえこの影のなかに、本来この世のものではない影が映っていたとしても不思議はないような。

この桜茶会の時間を、お祝いに、送別記念にと、大切な人にプレゼントする粋な人々もいらっしゃるのだそうです。モノをいただくよりも、こんな心に沁みる時間を贈られるほうが、いつまでも記憶に残るに違いありません。

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そして次の日の夕刻、今度は高田さんの幅広いおつきあいと行動力によって突然話がまとまった「牡蠣とシャンパンと日本酒の桜茶会」におじゃましました。薄青い夕暮れどきのサロンもまた、良い香りのする夢のよう。

窓辺の桜を眺めながら深夜まで飲みつづけ……られたらよかったのに、夫は90歳をとうに過ぎた親戚の訃報の電話を受けてしまい、私は私でさっぱり校正が進まず、二人でばたばたと京都駅に駆け込まねばなりませんでした。

来年は桜の季節には仕事をしないと心に決めています。去年もそう考えていたことは内緒です。

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