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2011年9月27日 (火)

修道院的

Cafe

時も場所もさだかではない、けれどもなぜか手触りや匂いらしきものは感得できる修道院をめざしてつくられた空間。

空間の主はD.クープランドの小説の一節、「はっきり地球を覚えておけ」をひいて、珈琲の仕事を選んだ理由をこんなふうに語ってくれました。

「自分が死んで、この地球上の記憶を持っていくとき、どんな記憶を携えていくのか。私は珈琲屋の中で生まれる人や空気との邂逅を、自分の地球の記憶にしようと決めました」

本を通して伝えたいのは、たとえばこのような言葉。街角で珈琲を淹れる人々が、日々どんな風景を見て、どんなことを祈っているか。

お店についての話をうかがいながら、その人が見ている景色と同じものを一瞬でもかいま見ることができたような気がするときは、心の奥にぎゅっと、手応えが感じられます。

次々に流される新しいお店のオープンのニュース。お店のデータと簡単なコメント。そのような高速で消費されていく情報はWebにまかせて、本を書くときは、時間をかけて探らなければ知ることのできないものにピントを合わせたいのです。

本のぺージの上では、時間も視線の動きと同じ速度で流れたり止まったりしてくれるから。

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