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2011年8月23日 (火)

2011波浮港現代美術展(1)…伊豆大島

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『精霊のいる処』 山本伸樹 (福島県いわき市在住のアーティスト)

廃校になった波浮小学校を中心的舞台にして、大島の波浮の路地のそこかしこで「2011波浮港現代美術展 」が開かれています。参加したのは国内外のアーティスト29名。直島と比較されるとちょっと困りますが、アートの力と場所の力が共振し、五感を異なる次元にさらわれていくような面白さに満ちていました。

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波浮小学校の廊下には小さな丸窓と色ガラスが続いていました。

波浮というのは特殊な土地なのです。江戸末期から昭和30年代まで、小さな入り江を囲む急な斜面に建つこの町は一大歓楽街で、全国から漁船と観光客と作家たちが集まって夜ごと大変なにぎわいを見せ、最盛期には港に船が二重駐車どころか三重に停泊していたそうです。川端康成の『伊豆の踊り子』のモデルも波浮の芸者さん。

しかしその後、時代の変化のなかで、波浮は楼蘭王国がさらさらと砂に埋もれていくように完璧に忘れ去られていきました。

現在は深い眠りのなかに沈みこんでいる波浮の町。それでも、ひっそりした路地の家々に住みつづけてきた人々がいて、数年前まで小学校もありました。その小学校の教室にインスタレーションが展示され、廊下をつたってひと教室ずつのぞいていく不思議さときたら!

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亜熱帯植物に包まれた教室。屋外の水のないプール。霧雨の日、微かに湿り気をおびた廊下。奇妙な明るさ。ノスタルジーなどではなくて、新鮮な刺激に満ちたモノたち。

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おかしかったのはアート化してしまったスリッパ。私が会場に入ったときは10足ほどのスリッパが「?」のかたちに整然と並べられていたのですが、出るときには円のなかに十字が入ったかたちに変化していました。
最初は外国人アーティストがなにげなく並べて遊んでいたらしいのですが、そのあとは来場者が勝手に並べ替えていくようで、行くたびにかたちが変わっているとか!

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