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2010年8月 2日 (月)

幕の内弁当の国からドバイへ

Dobai_01

ドバイの運河を行きかう伝統的な木造の貿易船、ダウ船。

ラグジュアリーを競う豪華ホテルにも、世界最大級のショッピングモールにも、とりあえず行ってはみたものの、「へえ~」以上の感想を持てませんでした。あまりにも旧世界そのものだったのです。「経済の発展なしに、人間は幸せになれない」という価値観を凝縮した都市。

ここではお金さえあればなんでも買えて、あなたも私も幸せになれますよ、と言いつづける都市に、すでにそこから転落して経済至上主義ではない価値観へとシフトしようとしている国の人間が共感することは難しいのを感じました。

それに加えて、同じデザインの巨大建築物が何ブロックにもわたって規則的に繰り返される壮大な人工島「パーム・アイランド」をよしとする人々の美意識と、左右非対称の盆栽の枝ぶりや幕の内弁当のおかずのちまちました多様性を愛する私たちの美意識は、まるで異なるものでした。その違いが面白いといえば面白いのだけれど。

Dubai_03

そんなわけで、ドバイでもっとも興味を惹かれたのが現役のダウ船。船で働く人たちの話を聞けたら、夜のドバイ観光バスの青年ガイドの説明よりずっとおもしろかったんじゃないかしら。

青年ガイドは「これが世界一○○なタワーで、これが世界一○○なショッピングモールで…」と旧世界的自慢に余念がありませんでした。ほとんど陶酔しているみたいに。

アジアからの移民らしい発音の英語。それは私のひどいかたこと英語の数百倍も流暢でしたが、おそらく彼自身が宿泊することは99パーセントないと思われる世界唯一の「七つ星」ホテルを賛美する言葉を聞いているのが、少しつらかったのです。

Dubai_02

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