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2010年5月15日 (土)

夏への扉(青梅)と『東京ふつうの喫茶店』(泉麻人)

“おじさんもホッとくつろげる”56軒の喫茶店を綴った泉麻人さんの新刊『東京ふつうの喫茶店』は、有名店からご近所のなにげない無名店まで、独自のセレクションが光る一冊。本文と同様に、なかむらるみさんのイラストもいい味を出しています。

(本の詳細については「ほんわか茶飲み日誌」に書かせていただきました)

本のなかでとりあげられている青梅の喫茶店「夏への扉」。 泉麻人さんがこのお店を知った経緯として、編集担当のS嬢が風の噂で聞いてきたと書かれていますが、その「S嬢」が、今回の私の本づくりの編集担当のかた。S嬢の2010年春夏の日々は、完全にコーヒー色に染まっているようです。

私もS嬢から素敵ですよと聞いて、夏への扉に行ったことがありました。 「あっ!」の多い喫茶店。

お店の存在じたいはずいぶん前から知っていて、友人から店名を聞いたときに「あっ、ハインライン?」と口走り、S嬢からすすめられたときに「あっ、例の青梅の…」と思い、実際にお店に行って小さな本棚を眺めたら、ハインラインや萩尾望都や大島弓子が並んでいて「あっ、やっぱり!」と言い、線路を見下ろす特等席で玄米カレーを食べて「あっ、おいしい…」。

私よりひとつ上の世代の、ある種のSF小説好きの人々が愛読していた作家がハインライン。『夏への扉』は高校時代に先輩がたにすすめられた必読書だったのです。萩尾望都や竹宮恵子といった少女マンガ作家たちも、ハインラインを愛読していたのですよね。

少女マンガとSFの黄金期だったかもしれない、あの時代のあの空気。たぶん青梅の喫茶店の店主夫妻もよくご存じなのでしょう。きっとブラッドベリなども読まれたであろうと想像しています。

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