BENOIT(ブノワ)…青山
夫と二人でブノワに行ってまいりました。私の中では、ビストロと名乗りつつもレストラン寄りというイメージだったのですが、この11月にメニュー改訂がおこなわれ、さらに気軽なビストロ仕様になった模様。
道すがら立ち寄ったのはNOAKE。屋台の裏で立ち飲みです。上等のマカロンをひとつずつつまみながら、コーヒーとあたたかなジンジャーを一杯ずつ。
無農薬の生姜をすりおろした濃厚ジンジャーシロップはものすごいパワーで、軽い喉の痛みを訴えていた夫はいきなり回復! 糸井重里が「イトイ式しょうがシロップの作り方」を公開していたので、明日つくってみようと思います。
「今からブノワで晩ごはん食べてきます」とNOAKEの田中さんに言ったら、「さっき、ブノワのスタッフがお茶休憩に来てたんですよ」とのこと。ブノワの席について、スタッフに「屋台の田中さんのおすすめで来ました」と申告し、双方でなごみました。
ビストロですから、接客はアットホームな雰囲気。コース料理もワインも比較的お財布に優しいのです。繊細で凝った現代的フレンチではなくて、シンプルな伝統料理の良さを活かした丁寧なおいしさを楽しませてくれました。
いただいたのは前菜2品+メイン+デザートとコーヒーのプリフィクス。ワインはアラン・デュカスのグラスシャンパンと、コート・デュ・ローヌのボトルを1本。
左:私の前菜1品目はまろやかに甘い栗のスープ。右:夫はサバのマリネ・マスタード風味。
(コンパクトデジタルカメラで撮影。案の定、モードをうまく使いこなせず…)
左:私の前菜2品目は野菜と豚バラ肉のココット仕立て。ほろりととろけるリンゴが絶品でした。右:夫は“コルベール”鴨のテリーヌ・赤たまねぎのコンポート。こちらもつけあわせはリンゴ。
どれくらいドレスダウンした雰囲気かというのが、このメインでおわかりいただけるでしょう。私が注文した地鶏のロースト・ポムフリッツは、「ポテトを全部お皿にのせるとすごいことになりますので」と、揚げポテトは山もり別添え。地鶏は胸肉ともも肉をさすがに端正な火入れで。
しかし、内装はフランスから持ち込んだアンティークで念入りに美しく構成されており、写真の塔に見とれておりますと、スタッフが「これはエッフェル塔の建設前に、エッフェルさんが作った5つの模型のうちの1つなんです」
床の木組みはベルサイユ宮殿と同じもの。もうフランスにも作れる職人がいないという細工もあり、店内をつぶさに眺めると小さな発見が無数にあるようです。
こちらは夫のデザートのババ。彼はラムをしみこませたババが大好きなのです。マルティニーク島のラムの小瓶が2種類運ばれてきて、香りを楽しむならこちら、お酒の力強さを加えたければこちら、お好きなだけどうぞ!…と言われたら、夫は両方かけていました。
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