京都・好日居で出会った輪ヶ族の帯
前回書いたカフェは、本日のAll About[カフェ]でご紹介させていただいている京都・好日居(こうじつきょ)のことですが、1年ぶりに訪れるのは面白いもので、以前はなかった小さなものたちがあれこれと目につくのです。
上の写真はそのなかのひとつ。中庭に面した部屋の壁に掛けられていた繊細な帯のようなもの。これはチベットだかモンゴルだかにほど近い山岳地帯を駆けめぐる少数民族、「輪ヶ族」の伝統織物なのだとか。
写真には映っていませんが、この黒帯の中ほどには、10cmばかり白い部分があります。帯を裏返せばその逆で、白地のなかに少しの黒地がありました。
その帯を見て、太極図だ!とひらめいたのです。太極図とは、タオイストにはおなじみの、世界の陰陽を表す左の図。
光の中にはすでに闇の萌芽があり、闇の中には光の萌芽が含まれている。万物はたえず生成と消滅を繰りかえし、光は闇なしには存在せず、闇は光なしには存在しない。
輪ヶ族の世界観は、タオと深く通じているようです。
ちなみにこの少数民族の礼儀作法のひとつは、「輪をかける」ことだそう。ご挨拶をするときなど、相手が「今日は良い天気ですね」という言葉を投げかけてきたら、たとえ実際には嵐に見舞われていようと、「本当に素晴らしく良い天気ですね」と、輪をかけて返さねばならないという不思議な慣習があるそうです。
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