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2009年4月 6日 (月)

飲み込むという高度な動作

ほんわか茶飲み日誌の「逃げるのをやめると、恐怖感が消えていく」のなかに、義父が一時、水にとろみをつけないと飲み込めない状態だったと書いたら、どういうことでしょうかというご質問メールをいただきました。これは「嚥下障害」と呼ばれている症状です。

私たちがふだん意識せずにしている動作って、じつは各器官のおそろしく複雑な動きの組み合わせなんですよね。食べものを咀嚼して、口の奥のほうに移動させ、ごくりと飲み込むなどという動作を分解すると、あまりのややこしさに気が遠くなりそうです。義父は2ヶ月ばかり半身麻痺が続いていましたから、そんな高度な動作ができないのは無理からぬこと。

嚥下障害の人のために、水やスープにとろみをつけることができるのが「トロミーナ」。義父も一時期お世話になっていたのですが、高齢になっても人間に備わっている「治る力」は本当にすばらしいですね。いまやエクレアはもちろん、野菜や果物もばりばり食べることができて、おいしくてたまらないようです。

どんなにピンチの事態でも、笑える瞬間というのは必ずあるものです。歩行訓練をする義父が、義母がいないところでは比較的しっかりと歩くのに、義母の前では無意識によちよち歩きになり、義母に腕を支えてもらっていることを発見してしまいました。

若いころは昔気質の頑固な家長として、ちょっとしたいばりんぼだったらしい義父が、いまやママに甘えるベビーのようにして、すっかり心優しい義母に頼りきっているのです。なんだか可愛いでしょう? 義母のほうもまんざらではない様子なので、なおさら微笑を誘われました。

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