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2008年11月19日 (水)

体の中の別人

頸椎症は亀のようなのろのろした歩みではありますが、快方に向かいつつあります。週末に体の声を読み解く達人のMさんに、表参道のセッションルームで身体全体をゆるめてもらいました。“肉体的ストレスでいっぱいいっぱい”状態の体は、彼女にむかって私に聞こえない声でいろいろとおしゃべりしたようです。

「川口さんは自分のしたいこと、好きなことが、はっきりわかっていらっしゃるんですね」と、仙骨のあたりに軽やかなタッチで触れながらMさん。体の癖と人生とは分かちがたく結びついているもので、体の各部位が持つエネルギーの特徴は、その人の生き方の癖を如実に物語ります。

「ある程度まで自己実現を達成してきたから、精神的には充実しているはず。でも、ひとつだけ、あきらめかけていることがあるみたい…ここに溜まってしまったエネルギーが、『もういいの、私のことなんかほっといて』と言っていますよ(笑)」

むむ、そういうことまで、ばれてしまうのですね。事前に私自身に関する情報を伝えたわけではなく、職業も精神状態も日ごろの生活もいっさい話していないのですが、Mさんには予備知識はさして必要がないようです。この体が、本人の意識にのぼらないことまで勝手にしゃべってしまうらしいので。これからは体の中の別人「すねてしまった娘」の声に耳を傾ける生活を心がけ、いつかにこにこ笑ってもらうようにしなければなりません。

「それにしても、本当にいい波を持っていらっしゃるんですね。人によっては、いくらサーフィンしたくて海に入っても、全然波が来ないという人がいるんですよ。川口さんはサーフボードを持って海に入るたびに、ちょうどいい波が来る人」

それはなんと幸運な。しかしもちろん、人間はいい波に乗るだけでは生きていけないもので、体はあちこち固まってしまって大変です。オステオパシーと星状神経節ブロック注射のおかげで、なんとか電車の吊り革が持てるくらいには回復してきたものの、まだまだジャケットをはおるのに2、3分間もがかねばなりません。

いつも、レストランのクロークでお店の人がコートを着せかけてくれるサーヴィスを面倒だと感じていましたけれども、あれは頸椎症および四十肩の女性が、人前でもがきながらコートをはおらなくてすむように、という美しい配慮なのですね。

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