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2008年10月21日 (火)

大琳派展、風神雷神Bears

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東京国立博物館にて、お待ちかねの大琳派展。裕福な町衆文化の豪奢な金銀パワーが、現代人の自意識の袋小路のようなものをかるがると飛び越えていて、気持ちいいことこの上ありません。そして、金持ちの道楽のためだろうとなんだろうと、そこには紛れもない天才の遺した作品が輝きを放っていました。

展示の目玉は“本歌取り”で描かれた同じモティーフの作品群が集められていて、オリジナルと変奏のそれぞれを比較観賞できること。宗達以降の4人の作家が描く4種類の風神雷神図がその白眉です(ただし、入れ替えがあるので4作がすべて揃うのは10月28日から)。
模写に洗練を加えて受け継がれていく風神と雷神のすがた。また、光悦の黒楽茶碗や光琳の手箱などもじっくり眺めることができました。

カーサ・ブルータスの琳派特集の中に、本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山、酒井抱一、鈴木其一の6人を現代美術デザイン上の呼び名でわかりやすく解説するというページがあり、本阿弥光悦=慧眼のアートディレクター&プロデューサー、俵屋宗達=謎に満ちたグラフィックデザイナー、尾形光琳=卓越したセンスのデザイナー、尾形乾山=真面目なプロダクトデザイナー…のような見立てがおこなわれていたのが興味深く、ざっと立ち読みしただけでもこれだけ記憶に残りました。しかしもちろん、これらは便宜的な、ある一面の切り口にすぎません。

私には俵屋宗達だけが別格に感じられました。あの突き抜けたエネルギー、大胆な発想、自由で痛快な筆致。

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ミュージアムグッズの傑作は、奇怪な風神雷神ベア! ほかに尾形光琳の八橋蒔絵箱をかたどった缶入りクッキーというのもありましたが、どうせなら缶の中身はクッキーではなくて、八つ橋にすれば完璧でしたね。

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会期(10/7〜11/16)が来週に迫りながら、出品作が未だアナウンスされていなかった大琳派展ですが、このほど東博HPにリスト一覧と展示替え情報が掲載されました。まずは下記リンク先をご覧ください。 特別展「大琳派展−継承と変奏−」  展示品リスト 章立てはシンプルに全部で4つです。琳派の系譜に連なる作品を各絵師毎に並べ、さらにそれとは別に、記念年を迎えた光琳にまつわる作品を別章(光琳意匠と光琳顕彰)で探るという構成になっていました。また既に告知されていた通り、国内各地の美術館をはじめ、メトロ... [続きを読む]

受信: 2008年10月21日 (火) 22時17分

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