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2008年9月 6日 (土)

『1/4の奇跡』+『地球交響曲第六番』

牛込神楽坂にある区民ホールを訪れ、午後1時から9時過ぎまで、映画『1/4の奇跡』上映会+入江富美子監督のトークライブ~ 演奏家のいない演奏会~ 映画『地球交響曲第六番』上映会+龍村仁監督のトークライブ、という内容の濃い半日を過ごしてきました。

『1/4の奇跡』を観ながら大泣きしてしまったことについては『ほんわか茶飲み日誌』に書いたので、こちらでは『地球交響曲(ガイアシンフォニー)第六番』について書いておきます。

今回のテーマは音楽。第六番を上映するにあたって、この会場で波動スピーカーが使われたのは、映画にとっても観客にとっても幸運なことでした。音がいのちとなるこの映画のサウンドを、波動スピーカーは豊かに、優しく、会場全体に響かせてくれたのです。おそらく観客は耳だけではなく、皮膚からも音を感じていたのではないかと思います。隣の席の女性は映画の後半でザトウクジラの歌声に包まれ、静かに涙を流しつづけていました。

第六番に登場しているミュージシャンの中に、長屋和哉さんがいます。長屋さんは音楽活動はもちろんのこと、『すべての美しい闇のために』というすばらしい著書も上梓していて、私はAmazonにふだんは全く書かないレビューを書き込むほど心を揺さぶられたのですが、この映画の中で、彼は熊野古道のハイライトのひとつ、神々が降り立つ巨石「ごとびき岩」の下で鋼の楽器を打ち鳴らしていました。

夜明けの空に響き渡る長屋さんの音楽。真夜中にあの場所まで鋼製の大きな楽器を運び上げるのはさぞ大変だったことでしょう! 急峻な山の斜面に500段以上も続く石段のひとつひとつが大きく、不規則に乱れていて、私など、軽いリュックひとつを背負っているだけだったのに、のぼるのもおりるのも難儀しました。

ごとびき岩について、長屋和哉さんのこんな言葉がパンフレットに掲載されていました。
「この岩はいつも鳴っているんですよ。重低音の地鳴りのような音、超新星爆発の余韻の音、といったイメージかな」

虚空の音を聞きとる修練を重ねてきた長屋さんの研ぎ澄まされた耳なら、私たちには聞こえない巨岩の振動音を正確にとらえているに違いありません。それはこの映画を貫くテーマそのもの。聞こえない音を聴き、見えないかたちを見ることは、光を聴き、音を見ることでもあるようです。

  「岩は石と化した音楽である」 ~ピタゴラス~

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コメント

地球交響曲第六番!
昨年観る機会を得て、何かが変わった気がします。
オーバーな表現ながら、目に映るものの色が変わったような・・・
長屋和哉さんのご著書、読んでみます!!!ありがとうございます☆

投稿: KAYO | 2008年9月 6日 (土) 08時42分

ご無沙汰しておりました!
こんにちは。

地球交響曲ですか〜。
とても興味が沸いてきました。

芸術業の奥の深さ、
そして”響く”という、心地よさ。

そこにある美しいものに、
もっと気づいていきたいと思いました。

長屋和哉さんの音楽、
機会あらば体感したいです。

投稿: motohiro | 2008年9月 7日 (日) 17時04分

KAYOさんもご覧になったのですね、6番目の地球交響楽。
motohiroさんも、お近くの音響の良い会場で上映されることがありましたらぜひ。
「人間が音楽をつくったのではなく、音楽が人間をつくったのだ」という示唆的な言葉も紹介されていて、非常に興味深く思いました。

投稿: 川口葉子 | 2008年9月 8日 (月) 21時02分

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