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2008年4月21日 (月)

廃校を走り回る花嫁

香川の古民家カフェについて書いた先日のブログ。それを読まれた、ある小さな美しいカフェの女性店主○○さんから、「明日、ふたりで高松から直島の旅をするので、さしつかえなければ教えていただけますか? もし難しいようなら本の出版まで楽しみにしています」というメールをいただきました。

知らない人にお教えするのは躊躇してしまいますが、以前お世話になったカフェの優しいオーナーですから、喜んでお知らせしました。その返信に、「昨年、入籍しました」と書かれていたのです。

廃校になった田舎の小学校を借りて、花嫁自身が50人分の招待客にふるまうお料理をつくり、ライブ音楽つき(だんなさまはミュージシャン)、ビオワインつき(きっと飲み放題?)の結婚パーティをしたのだそうです。なんて素敵な舞台なんでしょう! 古びた小学校の教室に立つ白いウエディングドレス姿の○○さんを想像するだけで、ほかほかと幸せな気持ちになります。

「ドレス姿で、きしむ廊下を走り回ってました。けっこう笑えました」と、そのメールには書かれていました。お料理上手な○○さんのことですから、集まったお客さまはさぞかし喜んだことでしょう。

招待客が撮影した写真の数々が載っているというインターネットのURLを教えていただいて、クリックすると、純白のドレスに身を包んだ花嫁は、以前カフェでお話しした、たおやかな○○さんとは印象が変わっていました。正装用メイクをすると写真うつりががらりと変わる顔だちの人がいるものですよね。

しかし、もっとびっくりさせられたのは、横に立っているだんなさま。かつて私がカフェでお目にかかったパートナーとは……違う人なのです! いったいどなたと入籍なさったのかしら、と冷や汗をかきながらいろいろな写真をクリックして、全員丸顔ぞろいのご親戚たちの歓談風景など拝見し、「○○さんはほっそりしているのに、ご親戚は……」などとつまらぬことを考えているうちに、それが別人カップルの披露宴風景であることに気がつきました。

○○さんの友人は、ほかの新郎新婦の結婚式にも出席なさっていて、それもインターネット上に載せていたのです。別のページをクリックすると、私が存じあげている素敵なカップルが、なつかしい教室の風景のなかで、祝福する人々に囲まれて笑顔で寄り添っていました。黒板の前でスピーチする人々。机に飾られた白い薔薇。揺れるキャンドルの炎。

 * * *

4時間後には家を出て、またもやカメラ一式をひきずって朝7時発の新幹線のぞみに乗り、京都に行ってまいります。1日目は京都、2日目は多治見、3日目は亀山、伊賀、4日目は松阪の旅。東海地方のカフェ好きのかたなら、各地でどのカフェを訪れるか、ぴんと来るのではないでしょうか。

それにしても、亀山、伊賀、松阪の位置関係が全然わからず、今からYahoo!路線案内とにらめっこして電車の乗り換えと時刻を印刷したり、カフェまでの地図を印刷したりしなければなりません。また、睡眠不足で朦朧としたまま出発することになりそうです。

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コメント

亀山に伊賀、松坂って・・・長旅お疲れさまです。
三重は交通の便が悪いですから苦労なさったでしょう^^
何年か前まで住んでいた土地ながら、カフェを探すのは苦労したものです。
(喫茶店なら沢山あるんですけどね)

投稿: aki | 2008年4月24日 (木) 19時21分

電車とタクシーを乗り継いでの旅だったので、カフェの店主の皆さまに「おひとりですか?! お車ではないのですか?!」と驚かれました。たしかに、車じゃないと不便な場所にあるんですよね。
しかし、取材させていただいたカフェはいずれも、その不便さを差しひいてもありあまる魅力を持っていました。それぞれに素晴らしくて、嬉しい体験をさせていただきました!

投稿: 川口葉子 | 2008年4月25日 (金) 21時33分

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