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2008年2月29日 (金)

妖精の弟子に会いに行く

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2007年に出版した『本のお茶~カフェスタイル・岡倉天心「茶の本」』(文・川口葉子、写真・藤田一咲、企画編集・三枝克之/角川書店)の詳細をこちらのページにご紹介しました。本文やコラムの抜粋も掲載していますので、書店の店頭でぱらぱらと立ち読みをする感覚でご覧いただけましたら幸いです。

『本のお茶』はいったい書店のどんなジャンルの棚に置いてあるの?という質問を友人たちから何度も受けましたが、たいていは茶道や日本茶のコーナー、気の利いた書店だとライフスタイル系のコーナーに置かれているようです。六本木ヒルズ最高の休憩所、スターバックス+TSUTAYAブックストア(カプチーノを飲みつつ、テーブルに購入前の本をひろげて座り読みすることができます)では、2箇所に置いてくださっていました。

* * *

昨年、食いしん坊の知人Tさんに教わって訪れた学芸大学のこじんまりした割烹。ひとり1万円のおまかせコースのみですが、先付から水菓子にいたるまではずれなしにおいしく、ひそかに個人的名店リストに入れておりましたところ、その割烹がうっかり(?)ミシュランに載りました。存在としてはたいそう地味でひっそりした1軒なのですけれども。掲載店の審査基準は、リーマン予想より証明しにくいものと思われます。

それはともかく、その食いしん坊のTさんが、札幌の小さくて優秀な珈琲店の「焙煎職人」と、北海道のまんなかの村で、ひとりですばらしいコンフィチュールを作っている「ジャム職人」のお店と、その友人だという「パン職人」が薪で焼いているパン屋さんの3軒をご案内くださるというので、勇気をふりしぼってこの土日に雪の北海道へ向かうことにしました。

週間予報では、土曜日の札幌は曇りときどき雪、最低気温は-5℃……。マイナスの気温を体験するのは人生初です。身体の細胞が幼年時代を過ごした南インドを記憶しているせいか、旅といえば南へばかり向かっていたものですから。

人口2300人の村に住むジャム職人は、フランス・アルザスの小さな村からコンフィチュールの世界的流行を巻き起こしたコンフィチュールの妖精ことクリスティーヌ・フェルベールさんのもとで働いた女性。
私は伊勢丹でフェルベールさんのコンフィチュールを購入するたびに、パンにもヨーグルトにもつけず、禁断の「そのまま食べ」を実行し、一度に瓶の半分くらいを空にしてしまいます。北海道の小さな村でたっぷり買い込んでしまったらどうしましょう。
この旅、気温的にもカロリー的にも、ちょっと心配です。

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コメント

まさに禁断の「そのまま食べ」をする方がここにも!
今回のご旅行はパン職人のパンもあるということですから、楽しみもカロリーも倍増ですね。

買い込み過ぎてお困りになったら、遠慮なく我が家へお送り下さいませ(笑)
会社から歩いていけるsacra cafeのスコーンでも調達してお待ち申し上げます?!

投稿: Miu | 2008年2月29日 (金) 09時32分

おそらくまさにその割烹に、来週伺う予定です。
以前から噂は聞いていたので、何かお祝いの時にでも・・
なんて悠長に構えていたら、うっかり載っちゃいましたね。(笑)
でも地元にいいお店があるのは嬉しいことです。
誕生日を祝って、美味を堪能してきたいと思います!

投稿: caraway | 2008年2月29日 (金) 11時30分

よもやMiuさんも禁断の食べ方をしていらっしゃるとは!
おいしいコンフィチュールには、パンの味がじゃまになってしまうんですよね。こうなったら、「コンフィチュールはそのまま食べるのが正しいと思いませんか倶楽部」を弱々しく結成するしかありません。

carawayさんはあの割烹のお近くにお住まいなのですね。
教えてくれたTさんが一昨年かもう一年前の大晦日、その年最後の営業日に訪れたところ、カウンター内ではおせち料理作りが進行しており、店主がコース外にもおせちをあれこれふるまってくれたそうです。
「的確なポイントをつかんで料理をほめることが重要!」
というのが、Tさんのアドバイスでした(笑)
素敵なお誕生日を過ごせますように。

投稿: 川口葉子 | 2008年2月29日 (金) 18時34分

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