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2007年11月11日 (日)

ミューズはなぜ女性か

リビエラ青山にて、遅めの夕食のテーブルを6人で囲みつつ聞いた話。6人のうち半数は男性で、作家、写真家、デザイナーの方々だったのですが、本を作るときは「女性を喜ばせるため、女性にほめられるため。男のためになんか作るわけないでしょう!」とおっしゃるのがチャーミングで笑えました。
すでに多方面で活躍している方々なので、その発言が余裕とサーヴィス精神から出た冗談であったにしろ、あながち100パーセント嘘でもなさそうなのが不思議なところです。

おそらく、アイディアがふっと頭にひらめく時点や、それにかたちを与えている最中には、ほかの誰のためでもなく、自分自身の美意識に従って神経を研ぎすませて集中するのでしょう。それを誰かに届けようと考えるときになって、2種類のミューズもしくは聖母をイメージするのかもしれません。1種類は女性編集者というミューズまたは聖母、もう1種類は女性読者というミューズまたは聖母。

そう言う私も、考えてみれば読者像として8割ほどが女性、2割が男性というギムレットのようなイメージをしています。(女性:男性=ライムジュース:ジン=8:2) それは女性誌に原稿を書くことが多い、という直接的な理由ばかりではなく。
なぜ、大昔から詩人を駆りたててきたミューズは女神であって男性の神様ではないのでしょう。

もっとも、最初に「あ、こんな本が作れたらいいな……」と夢想するとき、私の心は、別の星に棲む双子の私に向かっています。その双子の私が、男女を問わず、あなたかもしれないのがスリリングなところ。

映画『バベル』では、スクリーンから『美貌の青空』のインストゥルメンタル・ヴァージョンが聞こえはじめたとき、一瞬にしてこの物語への理解と納得が奔流のように頭に流れこんでくるという稀有な体験をしました。音楽の持つ力。ヴォーカル・ヴァージョンでは、僕たちは別々の星に棲む双子さと歌われるフレーズ。

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