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2007年11月 4日 (日)

書店に並びました~『本のお茶』

Honcha

“茶道の教科書ではない岡倉天心”、“21世紀のカフェに座って味わう岡倉天心の魂”をめざした『本のお茶~カフェスタイル岡倉天心』(抄訳・文=川口葉子、写真=藤田一咲、企画編集=三枝克之、角川書店 \1600)が書店に並び始めました。

表紙の写真は、おわかりいただけるでしょうか、藤田一咲さんが撮影なさった、抹茶カプチーノ版・タオの陰陽マーク(太極図)! タオイスト天心は、茶の湯の精神とともにタオの精神も濃厚にこの本に盛り込んだのです。

天心の英文を訳していると、息をのむような文章にぶつかります。たとえばこんな一文。

AEons were but moments--Nirvana always within grasp.
 永遠はただの一瞬にすぎず、
 涅槃(ニルヴァーナ)はつねに手の中にあります。

スパークしているのです。100年前に綴られた1冊の本の中で、こういう文章がそこかしこに。天心の閃光に目のくらむような思いをしながら、原稿に取り組みました。

自分の本が出るときは、書店のどんなジャンルの棚に置いていただけるのだろうと、いつも期待と不安のないまぜになった気持ちになります。アトレ恵比寿5Fの有隣堂書店では、「茶道」の棚に2列ぶん置いてくださっていました。

帯の推薦文は、演出家の宮本亜門さんが寄せてくださいました。宮本亜門さんがニューヨーク滞在中のため、本の見本は海を渡って亜門さんのもとに届けられたのですが、そんなやりとりも『本のお茶』にふさわしく思われます。岡倉天心が英語で綴った『THE BOOK OF TEA(茶の本)』は、ニューヨークの出版社から出版されたのです。欧米の人々に日本のお茶の心をひろく知らしめたのは、天心の気魄のこもったこの1冊でした。

ミッドセンチュリーモダンのインテリアと茶室の共通点に興味を抱いている人、お茶の時間ってどういう意味を持つのだろう……と、喫茶の本質に目を向けてみたい人にもおすすめの『本のお茶』。天心の文章を“先生のお言葉”として押しいただくのではなく、たまにはカフェで同じテーブルを囲んで、お茶を飲みながら親しく話を交わすようにしてページをめくるのもいいとは思いませんか。

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97 本日の1冊」カテゴリの記事

コメント

本のお茶、早速買ってみます。楽しみです。

投稿: kodomari | 2007年11月 5日 (月) 22時06分

kodomariさん、ありがとうございます。
さらりと読めるように作られていますが、じつは濃い内容が凝縮されていますので、ゆっくりお楽しみいただけましたら幸いです。

投稿: 川口葉子 | 2007年11月 5日 (月) 23時39分

はじめまして。
岡倉天心に興味を持ち始めたら、なんと川口さんが本を出されるというので、とても楽しみにしていました!
じっくりと楽しみたいと思います。

投稿: keiko | 2007年11月 6日 (火) 23時50分

それはまさに天使がkeikoさんに「天心と出会いなさい」とアドバイスしてくれているのだと思います。お楽しみいただけましたら幸いです。
「茶道とは、日々の雑多なものごとの中にひそむ美しさを深く愛すること」
天心のこの言葉が、カフェの真髄でなくしてなんでしょう!

投稿: 川口葉子 | 2007年11月 7日 (水) 03時49分

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