ティサネリア銀座…銀座
サンタ・マリア・ノヴェッラでチケットをいただいて訪れたのが、同じコマツビル3階に造られたティーサロン「ティサネリア」。イタリアのマダム的優雅さに微量の中世薬局的エッセンスをちりばめたたたずまい。
2週間後にも再度お茶を飲みに訪れたのですが、初回の平日の14時頃も2回目の土曜日の夕方も、店内はほどよく静かな別世界でした。マダム系カフェに抵抗のない人にならおすすめの、銀座の穴場と言えそうです。第一、コマツビルそのものがいつも非常に人工密度の少ない空間なのですよね。1階入口エノテカのバールをのぞいては。
メニューは多彩なハーブティー(1050円~)とスイーツ各種(1050円~)。ハーブは有機栽培、もしくは野生のハーブだけを選んだ高品質なものだそう。席につくと、まずスタッフがお水と、白い小皿に入れた乾燥ハーブを持ってきて、丁重に説明してくれます。(私がお目にかかった女性2名、男性1名のスタッフのうち、男性スタッフが最もていねいに、略さず説明してくれました)
「こちらのお水はレモンバーベナ入りでございます。こちら、本日のハーブティーブレンド。本日はローズ、カモミールを中心にしたリラックスのためのブレンドです」
メニューの随所にちりばめられたイタリア語の跳ねるような語感も楽しめます。たとえばハーブティーの地中海ミックス「マッキア」(新陳代謝を高めるブレンド)。緑茶+カモミールは「ラ・ヴェルデ・カモミッラ」。声に出して読むと、ジローラモ氏の顔と激しい身ぶり手ぶりが浮かんできてちょっと困ります。
この日選んでみたのは、血液浄化に良いというブレンド「ティサーナA13」。チコリやゴボウを抽出した、癖のある土くさい香り。「人によっては苦手に感じるかもしれません」とのことでしたが、私は決して嫌いではありません。湿った土の匂いのするワインも好きですし。
ティーカップは麦飯石(ばくはんせき)で作られているそうで、スタッフに言われた通り、カップに注いでからスプーンでぐるぐるかき回しますと、土くささが少しやわらいでマイルドな味に。
お茶うけとして、小さなスプーンに1杯だけのはちみつも運ばれてきました。ハーブティーに溶かすのではなく、そのままいただきます。この日はレモンの花のはちみつ。
2回目に訪れたときは、ハーブティーの他に和栗のモンブラン(1260円・中にカシスの小さなジュレが隠れていました)も注文したせいでしょうか、おまけの小皿もたくさんサーヴィスしていただきました。レモンのはちみつ、マロンのはちみつ、それから、砂糖を全く使わず、米こうじとシロップで漬けたという無花果(イチジク)のコンポートをティースプーンに1杯分。
お店の持つ世界観がくっきりと伝わってくる小宇宙。ティサネリアの世界観とはすなわち、医食同源、ハーブは心身を癒すもの、という考え方です。スタッフに訊ねたところ、ティサーナはイタリア語でハーブのこと、ティサネリアは「ハーブを消費する場所」という意味なのだそう。
お店の棚には販売用のハーブティーやはちみつ、ワインやリキュールがずらりと並んでいますが、小さな札に書かれた説明を読むと、ほんとうにすべてが「健康のための薬」と捉えられているのがわかります。リキュールだって「養命酒」。そんななか、一人用のハーブティーを淹れるための白いティーカップとキャンドルウォーマーの可愛いセットに目がとまりました。名称は「ティサニエラ」(10500円)。
※サンタ・マリア・ノヴェッラの医食同源思想をもとにしたトスカーナ料理レストラン「ジャッジョーロ銀座」もオープン。言いにくいですってば。
Tisaneria(ティサネリア)銀座
東京都中央区銀座6-9-5 ギンザ・コマツビル5F
【TEL】 03-3572-4604
【OPEN】 11:00~20:00
【WEB】 http://www.tisaneria.jp/
【MAP】 Yahoo!地図情報
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