電車の中で、はっとしたこと、もしくは猫が電車に乗らなくてよかった
電車の中で、前の座席に座ったひとを見て、はっとした経験。
たしか15年くらい前のこと、昼間の空いた山手線の中で座って本を読んでいて、ふと目をあげたら正面に片桐はいりさんが座っていらっしゃいました。たぶん私と同じシチュエーションに遭遇したら、誰でもはっとするでしょう!
ブリキの自発団の舞台で何度か片桐はいりさんを観ていましたが、目の前に端然と座っている彼女は、なにか悲劇的な空気をまとっているように感じられました。このひとが古典的な悲劇を演じたら素晴らしいかもしれないと思いました。
昨晩、電車の中で私の前に座ったひとが、わずかにはっとした気配を感じました。それは私が静かに涙を流していたから。ひりひりするような悲しみを感じていたら涙が溢れ出したのですが、もう、とめる努力をするのも面倒になって放っておきました。しゃくりあげもせず、鼻もすすらず、無表情に涙を流し続けている女性が目の前に座っていたら、誰でも一瞬はっとするでしょう。
友人は赤ちゃんが大好きなので、電車で近くに赤ちゃんがいると必ず相好を崩してちょっかいを出します。思いっきり舌を出して変な顔をしてみせたり、唇を鳴らして変な音をたてたり。私が少しばかりあきれていたら、彼女いわく「葉子さんだって猫を見ると必ず寄っていって、にゃーとか言って変な呼びかけをするじゃない」
私は電車の中でそんなことはしません。
| 固定リンク
「99 喫茶と散歩の日々」カテゴリの記事
- 澤田洋史さんの sawada coffee、米国シカゴにオープン!(2015.12.25)
- 東京大空襲の日。神田まつやにて(2014.03.10)
- 海のそばのカフェから、街の新しいコーヒー店へのバトン(2013.12.04)
この記事へのコメントは終了しました。

コメント