14 沖縄のカフェ

2010年11月12日 (金)

soraniwa hotel & cafe(沖縄・伊良部島)

渋谷のカフェ、diegoのオーナーだった外山篤さんからメールをいただきました。ご結婚を機にカフェをクローズしたあと沖縄を放浪し、宮古島から船で渡る小さな離島にホテル&カフェを開かれたそうです!

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soraniwa hotel and cafe

「3年前、結婚したことを機会に自分自身、ひいては家族との生活を改めたいという気持ちが強く、長年暮らした東京を離れる決意をいたしました。そのため自分で作り上げたdiego cafeを閉店し、店のコンセプトを継承してくれる新しいオーナーに2008年3月に譲渡することとしたわけです。

宮古島から船で10分ほど渡ったところにある伊良部島という離島に、清水の舞台から飛び落ちる気持ちで土地を買い、3室だけの小さなホテルを新築いたしました。」

カフェのオーナーのなかには、「いずれホテル経営も」と考えている人が決して少なくないように感じています。衣食住、生活のすべてをひとつの世界観でまるごと構築することへの欲望なのでしょうか。

「実は長年バックパッカーとして世界中を旅してきて、ホテル(宿)という仕事に興味があったのですが、それを自分が家族と共にやっていける場所ということでこの地にたどり着いたわけです。

ゆくゆくは家族と共にこの小さなホテルを経営していきながら、永年この島の豊かな生活を存分に楽しんでいきたいと思っています。

そんな経過をたどりつつ、この小さなホテルもやっと2010年8月27日にOPENを迎え、皆さんにご案内できるようになりました。 また併設するcaféもOPENを予定しており、何とか自分が思い描いた完成形に少しずつ近づいている形です。」

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オープンしたsoraniwa hotel and cafeの上にひろがる、この星空!

diegoを取材させていただいたときの外山さんにはバックパッカーの名残りはみじんもなく、会社の一員としてしっかりとビジネスをこなした経験のある、常識的で頼もしい大人という好印象。
ゆえに今回の大胆な転身には驚かされましたが、伊良部島の上空にはこんな煌めく宇宙がひろがっているのですから、あえて理由を説明していただくなど必要ないのかもしれませんね。

ホテル&カフェのサイトを見れば、diegoに通じる清潔でセンスのいい造り。いつ伊良部島に泊まりに行こうかな、と来年の手帳をにらんでいます。1週間くらい、このホテルで毎晩星空を見上げていられたら。

…しかし、私は石垣島~イリオモテ島一人旅で、レンタカーのおしりを牧場の鉄条網に派手につっこんで身動きがとれなくなり、後部をぼこぼこにしたことがあったのでした。この島でもまた同じことをやらかしそうです。なにしろ、どんな直線道路でもまともにバックができないんですから!

soraniwa hotel and cafe Webサイト: http://soraniwa.org/

soraniwaの建築日誌: http://otonahotel.jugem.jp/

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2007年11月25日 (日)

cafe leafmoon(カフェ・リーフムーン)…沖縄

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cafe leafmoon(カフェ・リーフムーン)
沖縄県恩納村真栄田2654-1
【TEL】 098-894-2213
【OPEN】 9:30~21:30、不定休
【MAP】 Yahoo!地図情報

シマウマカレー食堂で「エスプレッソのおいしいカフェがある。ご主人は写真家」と教わり、北上してダイビングスポット・真栄田岬(まえだみさき)まで走ってみることにしました。

海沿いの道路ぎわに建つcafe leafmoon。通りに面したテラス席は、広い空をのんびり見上げて過ごすのにうってつけです。カフェの扉を開けると、クールでありながら親しみやすく、ざっくりとラフな空間。がちがちにスタイリッシュにしてしまわないというのが、沖縄のある種のスタイルなのかもしれません。

壁にはillyの赤いロゴ。エスプレッソ用の豆を飲み比べて気に入ったillyの豆が、leafmoonのこだわりなのだそう。メニューには本当にエスプレッソベースのドリンクが基本形からアレンジ形まで豊富。このあたりでは随一と思われます。

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いただいたのは、エスプレッソ・フォームミルク・金色のはちみつが層状に重なるハニーカフェコンラテ(写真上・500円)と、ジェラート2種の盛り合わせ(写真下・400円)。ジェラートは「ごまマース」と「シークワーサーヨーグルト」を選択。マースとは何ですか?と気さくなご主人に尋ねると、「塩のことです」。

ほどよく洗練されたお店づくりのセンスは地元のひとではないだろうな、と思って訊ねると、やはりご夫妻で東京から移住されたとのこと。奥さまはペンション経営が夢で新潟まで修業に行ったりもなさったのだけれど、「寒さが苦手で(笑)」、沖縄を選んだのだそう。

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フード類はエスプレッソによく合うパニーニが中心。ドライカレーやタコライスもあり、「最近はベジアリアン向けのヘルシーなメニューにこだわるカフェも増えていますが、私たちは自分が食べたいものをお出ししています」と潔いお言葉。そう、エスプレッソの味とストイックな食べものとは、なんだか相性が悪いのですよね。

ここでは犬連れの入店もOK。お店には2歳になる大型の雑種犬「ルナ」がいて、人なつっこさと臆病さの入りまじったせつない表情を見せてくれます。お客さまがそばを通るたびに怖がって声をあげ、ご主人になだめられているのですが、本当は人間が大好きというそぶりも見え隠れして、なんとも愛と怖れの交錯する複雑な看板犬です。

leafmoonの意味を尋ねたら、ご夫妻もルナもみんな8月生まれ=葉月=leaf moonなのですって。

※沖縄のカフェの地図を作りました。「沖縄カフェパラダイス~沖縄カフェマップ

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2007年11月22日 (木)

Boulangerie Couques(ブーランジェリー・クーク)…沖縄

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Boulangerie Couques(ブーランジェリー・クーク)
沖縄県中頭郡読谷村波平1817-5
【Tel】 098-958-0172
【Open】 11:30~19:00(売り切れ次第終了) ※日曜、月曜休
【Map】 Yahoo!地図情報

「大当」交差点の信号機の下、シマウマカレー食堂と並んで、ひときわ海辺の田舎町らしからぬ光を放っているのが小さな小さなブーランジェリー、クーク。イートインはありませんので、テイクアウトして海辺でいただきました。

開店は午前11時30分。開店して15分後の時間に扉を開けてみたら、ひとが3人も立てばいっぱいになってしまいそうな売り場はしんとして、誰の気配もありません。いい色に古びた木枠のガラスケースには、まだパンが3分の1ほど。店内は静まりかえっていますが、おそらく奥の厨房では次々にパンが焼き上がるところで、あるじがてんてこまいしているのでしょう。

もう少したってからのほうがパンが勢揃いしそう、と思って、先にシマウマカレー食堂でお昼ごはんをいただくことにしました。

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再びクークの扉を開けたのは12時30分。今度はガラスケースいっぱいの……といっても2段だけですが、焼きたてパンが迎えてくれました。上の段にはクロワッサンやデニッシュ系、下の段にはハード系が並んでいます。奥から表れてガラスケースの前に立ったのは、きゃしゃで繊細な風情の女性。

ハード系が大好きなので、最初にすばやくベリーとチーズを練り込んだ小さなブール系と、シンプルなブール系を選んだのですが、あとひとつが決められません。そうしている間にも、女性が入れかわりたちかわり入ってきて、なんとなく嬉しそうな表情でパンを選んでいきます。

「ハード系以外で、おすすめはどれですか?」
あるじに訊ねてみると、女性のお客さまにはベリーをのせたデニッシュなどが人気です、とのこと。ベリーがかぶらないように、オレンジの房をのせたきれいな色のデニッシュ「オランジェ」をいただきました。

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紙袋の中には、食べかたや上手な保存のしかたについてのていねいな注意書きが入っていました。シマウマカレーの直後でしたけれども、海辺まで車を走らせて、陽が照ったり翳ったりする淡いブルーグリーンの海を見ながらクークのパンを堪能しました。

期待したハード系パンは、おいしかったのですが、ピントの合わせ方が私とは違うなと感じました。たまたま前日に宗像堂ベーカリーで、うなってしまうような凄みのあるバゲットを食べたせいもあるかもしれません。

感動したのはオランジェ。さくっとした生地の、くっきり香りたつ苦み。パンに苦みという表現も違和感がありますが、デニッシュの角のこんがり焼けた部分の、カラメルの苦みにも似た甘苦い香ばしさは、デニッシュ系パンの重要なおいしさの一種だと思っています。(そんなわけで、私はデニッシュの角が大好きです!)

※沖縄のカフェの地図を作りました。「沖縄カフェパラダイス~沖縄カフェマップ

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2007年11月20日 (火)

シマウマカレー食堂…沖縄(中部)

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シマウマカレー食堂
沖縄県中頭郡読谷村波平1817-5
【Tel】 098-958-2701
【Open】 11:30~14:30、18:30~21:30(日曜は夜の営業はお休み) ※月休
【Map】 Yahoo!地図情報
【Web】 http://shimaumacurry.web.fc2.com/

未知の海辺を車で走るときは、カーナビに表示される観光施設はめざさず、適当に右折、左折をくりかえして思いがけない風景に期待します。方向音痴の私でも、海の気配がどこにあるかさえ感じられれば、世界の輪郭がつかめるから。

この素敵な名前の食堂とは、そんなふうにして走っていたときに、交差点でばったり出会いました。交差点の名前は「大当」と書いて「うふどぅ」と読みます。バリ島のウブドゥといえば世界中から芸術家が集まるエリアですが、読谷村のウフドゥは、良いお店が2軒集まるポイント。右側に建つ1軒がこの「シマウマカレー食堂」です。文字通り、なんて大当たりの交差点なんでしょう。

店内の空気の軽やかなこと! 木の床の感触も快く、開店直後でほかのお客さまがいなかったのをいいことに、サンダルを脱いで裸足で歩いてしまいました。

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メニューの一番最初に南インドのミールスを発見。「本日のシマウマミールス」(840円)。こんなところでミールスが食べられるとは! 喜んでさっそく注文。プレートに盛り合わされる3種類のカレーは日替わりで、この日は次の3種類が用意されていました。

* タマリンドのすっぱいカレー
* ホーレン草のチキンカレー
* 南インド風ココナッツカレー

カレーに添えられるのはターメリックライス、チャパティ、そしてカチュンバル(ビネガー系サラダ)です。ターメリックライスは有機栽培胚芽米、チャパティは石臼挽きのはるゆたか全粒粉を配合。南インドでは、ふっくらナンじゃなくて、軽やかで香ばしいチャパティなのです。

日本で長らく主流を占めてきた北インドカレーに対し、最近は南インドカレーの台頭がめざましいですね。野菜たっぷり、さらりとしてもたれない南インドカレーを愛する私にとっては喜ばしい風潮です。南インドカレーの魅力については、東京の有名店、SPICE CAFE(スパイスカフェ)のオーナーもじっくり語ってくださいました

素敵な道具のそろっているオープンキッチンに立ち、無駄のない動作で注文のミールスを作っていくオーナーに「南インドのカレーに出会えて嬉しい」と告げますと、「北インドのカレーは、食べたあとでおなかがいっぱいになっちゃいますからね」

そうなんです、大量に油系カレーとナンを食べたあとの予期せぬ苦しさといったら、ナンが胃の中で無限増殖しているかと思うくらいなのです。

「ただし、うちのは完全な現地の味ではなくて、食べやすいようにアレンジしてあります。『南インドのココナッツカレー』も、むしろタイカレーに近いですね。ココナッツ風味の好きな人が多いですから」

いただいてみますと、たしかにスパイスや辛さがぐいぐい主張してくるカレーではなくて、幅広いお客さまに支持されそうなマイルドで丁寧な味。あんまり刺激的な味をめざしてしまうと、海辺の村で暮らす人々の日常カレーにはなりえないですものね。

手元に渡された透明ファイル入りの紙には、親切にも、ミールスのおいしい食べ方が図解されていました。私流に要約しますと、ターメリックライスの中央をスプーンでくぼませて土手を建造し、そこにカレーを1種類、あるいは2種類を注ぎ込んで混ぜ合わせるなどして、自由に好みの味を創造せよ、との主旨。私は土手の中にカレーのほか、カチュンバルの玉ネギも加えて楽しみました。

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シマウマカレー食堂の前身は、デリバリー&テイクアウト中心のカレー屋さん。オーナー夫妻は3年間ほどデリバリーを続け、2007年春にこのお店を構えたのだそうです。

それにしてもセンスのいい名前。ぱっとイメージが浮かんでくるし、一度聞いたら忘れません。でも、なぜシマウマ? 東京都葛飾区出身というオーナーに訊ねると、名づけ親は奥さま。彼女はカレー愛に満ちた人生を歩んできて、カレー屋開業も奥さまの大切な夢だったのだとか。

「東京にいるときは、ナタラジをはじめ、あちこちに食べに連れていかれました(笑) シマウマカレーという名前はぱっとひらめいたらしいんですが、島の人々からは“島”+“旨い”カレーだと解釈されることもあります」

オーナーご自身はイタリアン出身だそうですが、カレーで有名なリザンシーパークホテルで腕を磨き、奥さまとともにカレー屋に。店名を冠した「シマウマカレー」(740円)は、炒め玉ネギ、トマト、カシューナッツ、香味野菜、そして果実を、昆布だしで煮込んだもの。昆布だしが日本人のソウルに触れるのでしょうね。次回はぜひ食べてみたいもの。

メニューはほかに、タンドリーチキン定食(700円)や、ヒマラヤチャイ(400円)、定番のラッシー(500円)など。ヒマラヤチャイはホールスパイスを入れてアッサム紅茶を煮出し、牛乳と豆乳を加えているそう。

※沖縄のカフェの地図を作りました。「沖縄カフェパラダイス~沖縄カフェマップ

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