しっかり覚えておきたかったスコーン
すでにあちこちで、チクテカフェが7月17日に閉店することが話題になっていますね。アートシーンで活躍するオーナーのお名前を目にする機会が増えたと感じられるせいでしょうか、あえて閉店の理由を尋ねなくてもいいような気持ちになっています。
久しぶりに訪れてもやっぱり満席で(閉店を知って訪れた人も混じっていたかもしれません)、5分ほど待って、ひとりでいらしていた女性との相席を案内されました。
ありがとうチクテカフェ。10年とすこし前、息をのむほど新鮮だった簡素で飾らない空間は、壁や家具の経年変化以外はまったく変わっていませんでした。
ここで何度、静かな時間を楽しんだことか。名物のマフィンや小ぶりのスコーンから伝わってくる、作った人の力強く優しい意志。紅茶を小さな鉄瓶でサーブするスタイル。はちみつクリーム。
はちみつの甘さは独特の主張を持っていて、それをつけた食べものはみんなはちみつカラーに染められるから、チクテカフェに出会うまで、私ははちみつを単独で食べる以外は少し苦手だったのです。
チクテベーカリーの存在が、チクテカフェ閉店が淋しくてたまらない人々を勇気づけていることでしょう。
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